お墓への知識

2018年09月18日

「お墓はどこで買っても違いはないんじゃないの?」

そういわれる方がいらっしゃるのも事実です。しかし、お墓の事を決める際にはやはりある程度の知識を身につけておく方が安心です。

お墓を建てるにあたって、大切なことは3つあります。

1、施工方法  家を建てるより小さな工事ですが、やはり基礎工事は大事です。5尺四方のスペースに何tにもなる石を積み上げるのですから、中途半端な基礎工事(根堀、コンクリート厚み)は不安が残ります。長年耐えうる強度が必要です。

2、石材    好みの色、予算などで選ぶ石材(主に御影石)ですが、実際お墓に向く石材は限られています。良い石は目が細かく、水を吸いにくい石です。特に秋田は雪国ですのでお墓は冬場雪に埋まっている状態です。水を吸う石は、吸った水が氷る解けるの繰り返しで石材に大きな負担をかけます。好みだけではなく、性質も考慮に入れていただければと思います。またすべての石材は不良がないというわけではありません。主に中国インドから輸入される石材ですが、キズなどが入ったまま加工され納品される場合があります。納品後きちんと検品する事で防げますが、検品せず建ててしまう石材店も少なくありません。下記写真はお墓正面から撮影しています。模様ではなくキズです。将来的に其処からひび、割れなどは発生する可能性があります。お客様にこのまま引渡しされている様でとても信じがたい事です。


3、アフターフォロー 墓石は建てて終わりではありません。屋外で風雨にさらされ長い年月が経てば、どんなに立派な墓石でも傷みは当然出てきます。石そのものの傷みだけでなく、セメントや接着剤の劣化、水垢汚れなど。その度気になる所をフォローするのは石材店です。石材店との本当の付き合いは、墓石を建てた後から始まるのです。 店舗も工場も持たない石材店の場合、工事は他の業者に丸投げし、お墓を建てた後はアフターフォローをしないケースが懸念されます。    

お墓を建てるのは一生のうち1回あるかないかの方が大半だと思います。だからこそお客様自身もある程度の知識を持って、ご相談いただければより納得しご希望にそった商品を提供できると考えております。